FOMCの結果と今後のマーケットについての考察



ジェットコースターのような1日だった。

2日夜にアメリカのFOMCが公表された。政策金利が発表されると期待値だけで大きく上昇し、パウエル声明が始まったことによって、一気に急落となった。結局ダウは-505.44、ハイテク株の割合が大きいナスダックは-366.05となり、3%を超える下落となった。




【FOMC結果】

・11月の利上げは0.75%と予想通り

・75BPSで上昇もパウエル釘差して急落

・全セクター急落

・政策金利「十分抑制的」な水準になるまで「継続的な引き上げ」必要

・利上げ停止について考えるのはあまりに時期尚早-パウエル議長



0.75%利上げに関してはすでに織り込み済みだった。これを好感したマーケットは指数発表後急伸した。しかし最も気になったのは次回12月のFOMCに関しての言及だ。利上げ幅を縮小する可能性は示唆しているが、経済指標次第で利上げ幅を継続するとも取れる内容だった。


マーケットは不確実性を嫌うものである。12月 FOMC の動向を懸念した投資家たちが一斉に売り浴びせた。 先行きの見えないマーケットではこのようにマーケットが荒れる。


投資はマクロ経済/景気予想当てゲームでもなく、業績当てゲームでもない。株価予想当てゲームだ。 重要なのは株価がどちらに動くかだ。

そして今最も注目されている FOMC、 政策金利の動向を仮に的中させたとしても、株価がどちらに動くかを的中させることは難しい。従って、イベント前ではポジションを減らし、リスクを減らすことが賢い投資家のやることだろう。 


ダウは33,000で上値を抑えられた形になった。相場が転換して下落トレンドに入ってもおかしくない(下落トレンドというよりもレンジ上値切り返し)。 下値は29,000となっているため、ここから数週間かけて下落に転じる可能性は大いにあると考える。


今後の再注目は来週の CPI(インフレ指数)である。予想よりも上回るかどうか、またまたインフレを抑制されているのかどうかに注目していきたい。


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